コーディネーター(=内部の人間)である私が書く報告記事は,基本的に振り返り,反省をベースに書いて行きたいと考えています。
提灯記事を書くのは性に合わないですし,自分たち批判の視点は多くの人に関わってもらうために必要なことです。
サイエンス・サポート函館の公式webサイトが近日中に公開される(11/22の予定)ので,コーディネーターのブログは一般的な報告や紹介とは一線を画していきたいと考えています。
さて,本題。
この記事は2008年11月15-16日の2日間,公立はこだて未来大学で行われた
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CoSTEPハコダテ・サイエンス・カレッジ2008
ひと、まち、かがく。
<北海道>から<科学>の<橋渡し>
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/event/detail.php?id=98&type=event
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の報告です。
まず,今回の講座の趣旨から説明します。
私たちは2009年8月,「はこだて国際科学祭2009」という大きな科学イベントを企画,準備中です。
また,webサイトによる函館周辺の科学技術に関する企画の情報を集約するポータルサイトの運営や日常的な科学イベントの企画運営をする「はこだて科学寺子屋」も同時進行中です。このような企画を運営するためには,科学技術と市民社会の橋渡しをする人材が必要です。
その育成講座として2010年度より「はこだて科学寺子屋」の開講を予定しています。
今回の講座はその予行演習として企画されました。
科学寺子屋には2005年よりこのような人材(=科学技術コミュニケーター)育成を行ってきた北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の協力を得ています。
#実はkanamoriはCoSTEPの受講生でもあります。
諸事情により,今回の主催はCoSTEP。
CoSTEPの認知度向上と受講生獲得のためのPRという側面も持っていました。
さて,今回のプログラムは11月15日のレクチャーと16日のワークショップの2本立てです。
15日のレクチャーについてはナンブラボ@FUNさんが詳しく書いて下さっているので内容については割愛。
http://www.fun-nambu.com/2008/11/post-b3c6.html
雰囲気が伝わる写真を1枚。
最初に私が簡単に趣旨を説明させて頂いたのですが,ここできちんと方向付けを出来なかったと反省しています。
話はCoSTEPが今まで主として札幌で行ってきたカリキュラムと実践の話で,なかなか函館の文脈になりませんでした。
CoSTEP自体の紹介はばっちりで,実習でこんな実践的なことをやっているというすごさは伝わってくるのですが,それが函館とどう結びつくのか,最後になるまで話に出てきませんでした。
函館の<ひと>,函館の<まち>,函館の<かがく>。
計画した側として,踏み込みが足りなかったと感じています。
科学とのつながりを,”自分たちのこと”として考えてもらうにはまだまだ距離がありました。
時間配分がうまくなく,せっかくたくさん質問カードに記入頂いたのに答える時間を充分にとれなかったことも反省です。
<つづく>