昨日は私のオフィスのすぐそば,公立はこだて未来大学の講堂で行われた講演会に参加しました。
手抜きと思われるかも知れませんが,内容についてはハコダテ150の報告記事が素晴らしいのでご参照ください。
渋滞学 講演会@未来大
http://www.hakodate150.com/modules/d3blog4/details.php?bid=1001
テレビでおなじみのあの先生が『渋滞学』を講義http://www.hakodate150.com/modules/d3blog2/details.php?bid=291
私も感想を。
科学の面白さが伝わる講義でした。
複雑そうにみえる渋滞を,シンプルなモデルで説明出来るという発見のセンスの良さ,
モデルを越えて実物でシミュレーションしてみせる応用性,
色んな分野への展開がみえる科学としての広がり,
科学の面白さを多分に含んでいます。
そして,個人の利益を優先しようとすると全体が不利益を被るという話,
現象としては科学で説明出来ても実際の問題は私たちが考えて行動するしかないという良い例でした。
科学は現象を説明するけれど,問題解決の答えを考えるのは私たちだというメッセージを受け取りました。
***
ちょっと興奮気味で講義から戻った後,上司と話をしました。
不休で働き,明日から東京で行われる科学コミュニケーションの見本市,サイエンスアゴラに向けて必死に(私も関係のある)ポスターを印刷していたところに,「笑顔で渋滞学,面白かったですよー」と現れてしまったものですから。。。
すみません。完全に’空気,読めない’でした。
***
帰りのバスの中,まだ興奮気味で,隣の席になった未来大教員の方と色々話をしました。
この誰かに話したくなる振り返り効果,重要です。
なぜならば,次回以降の企画への周囲の関心が高まりますし,自分の言葉で話すことによって記憶に定着するからです。
私たちも誰かに話したくなるようなイベントを行えるよう努力します。
---
以下,おまけです。
魅力的な講演会ではありましたが,交通の便が悪い未来大で平日夜にやるという場所と時間の設定は議論の余地があると思いました。
たしかに,今回の講演会に一番関心を示す層は未来大学にいる,とは思います。
私にとっては都合がよく,未来大の関係者も多数参加していました。
また,市内中心部でやっても,一般市民の方はあまり来ないのかも知れません。
しかしながら,これでは積極的に行こうと思わない人たちの参加を促すことが出来ません。
元々科学技術に積極的な関心を持つ人だけを相手にする姿勢でよいのか,考えてしまいました。
簡単に答えが出る話ではないです。
今回は来てみて良かったお話だったのでこんなことを考えました。
世の中の講演会の中には来てみてがっかり,とかマニアックすぎる,という例も多数あります。
そんな講演会の場合はマイナスの宣伝効果を生んでしまうので,がっかりしても科学に対する積極的な関心を失わない人たちを主対象にした方がいいのかも知れません。