2008年10月23日木曜日

サイエンスサポート函館のミッション

#この投稿はコーディネーターの金森の個人的な考えです。

ミッションとは,自分たちの目指す姿,社会に対して果たしたい使命のことをいいます。

サイエンスサポート函館では,
”国際交流都市函館の地域ネットワークを活かして,市民の日常生活の中に科学を文化的活動として根付かせ,市民や子どもの科学技術への関心を喚起する”
というミッションを掲げています。

ちょっと難しいです。

正直,科学を文化的活動として根付かせる,というのがどういう状況を指すのか,私(=コーディネーターの金森)はよくわかっていません。

「科学を文化に!」がスローガンです。

これも,なんだかすごいと思いますが,内容が良く分かりません。

私は「文化」という言葉とはちょっと距離を置いて,次のように考えています。

ゴールは”函館とその周辺に暮す人,訪れる人が,科学技術に関連したことを「自分たちのこと」として考えるようになること”。

例えば,地域の地震防災を考えるときに,難しそうと敬遠せず地震の仕組みや建物の耐震構造について考えて頂きたい。
例えば野菜の残留農薬の話がニュースになったとき,ただ不安がるのではなくて,何がどの程度危険なのか,考えて頂きたい。
もちろん,でんじろう先生のやっているような理科実験を通して身の回りの現象の仕組みにワクワクしても頂きたいのですが,それだけではないのです。

私たちの生活のほとんどが科学技術に下支えされています。そのことに気づき,科学を敬遠せず,うまい付き合い方や使い方を日常から考え,楽しんで欲しいのです。
そうすればきっと日常が楽しくなったり,社会の問題にうまく対処出来たり,次世代の科学者を生み出す土壌をつくったりすることが出来ます。

そういうまち,ちょっと格好良くないですか?

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もう一点,ミッションに関連して。
ミッションにある”科学”,サイエンスサポート函館の”サイエンス”は基本的には自然科学を指しています。しかしながら,人文科学の分野の話題との組み合わせた企画やイベントにも積極的に取組んでいこうと考えています。