2008年12月21日日曜日

行ってきました,サイエンスカフェはこだて


地域交流まちづくりセンターで開催された第九回サイエンスカフェはこだてに行ってきました。

サイエンスカフェというのは,飲み物を片手に,気軽な雰囲気で科学の専門家の話をきいたり,専門家との会話を楽しんだりするイベントです。
企画したのは公立はこだて未来大学の学生さん達でした。

ゲストは公立はこだて未来大学の川嶋稔夫さん。
函館の高龍寺所蔵の釈迦涅槃図蠣崎波響筆,デジタル化のお話でした。

サイエンスカフェでは,デジタル化する際の写真の精度はどのように決めるのか,
色はどのように補正するのか,
私が個人的に興味のある技術的な話を色々とお聞きすることができました。

デジタル化の際は,実物が持つ情報を出来る限り忠実に記録するために様々な工夫がされています。
その結果,筆使いや細部の色までじっくりと検証できるようになりました。

実物をみる際は,公開の時期や場所,光のあたり方といった演出効果も加わってきます。
このような効果は美術品の鑑賞という面では重要ですが,デジタルデータには残りません。

月並みな意見ですが,本物でしか伝わらないこともあります。
デジタルの話をたっぷり聞いて,本物を観たくなってしまいました。